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絵本「会話の国と無言の国」5/7

会話の国と無言の国_5


「無言の国」は「会話の国」に比べると名前の通り皆無言でした。

すれちがっても声をかけません。不意にぶつかってしまっても

謝りの言葉もありません。一日に一言しか喋れない国ですから、

皆普段はジェスチャーでコミュニケーションをはかり、

一言を大事にしていました。

たとえば、自分が好意を抱いているひとにだけ、

挨拶をするというようなことです。

もちろん、言葉数は少ないものの、「無言の国」の人達は

ルールを守り、幸せに暮らしていました。


しかし、ウサギは

「会話の国にしても、無言の国にしても、皆なんて自分勝手なんだろう。

 喋りたいときだけたくさん喋る国があるとしたら、

 今度は挨拶さえしない国だなんて。。。

 王様もこんな国しか用意してくれないなんて、ひどいや」


と、ルールや国の人達を非難して

すぐに「無言の国」を去ってしまいました。