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絵本「会話の国と無言の国」2/7

会話の国と無言の国_2


「会話の国」はとても賑やかな国でした。

そして「会話の国」の人達はルールを守り、幸せに暮らしていました。


「会話の国」に住み始めたウサギは

すぐに周りに溶け込むことができました。

ウサギは一日中だれかと喋っていました。

ウサギはいくらでも喋ることができました。


しかしたいていは自分の自慢話や誰かの批評話でした。

相手がそろそろ会話を切り上げたいと思っても、

ウサギは喋り続け、皆に呆れられているのにも気づかず、

そして相手の話しも聞かないで喋り続けるので、

だんだんと皆から好意を抱かれなくなってしまいました。

しかしここは「会話の国」ですから、住民たちは

嫌でも話しをしなくてはいけません。

住民たちはしだいによそよそしくウサギと話しをするようになりました。