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絵本「おとこのことくも」0/6

おとこのことくも0


病弱な男の子の願望をかなえる寂しいストーリーです。

この話しまで ケント紙で描いていてどうもしっくりきませんでした。

絵本「おとこのことくも」1/6

おとこのことくも1


【わぁーヒツジさんが沢山いるよ】男の子は空を見ながら言いました。

【あれれ今度はひつじさんから恐竜さんの運動会にかわったよ】

男の子は毎日外を眺めては楽しんでいました。

【あれは雲だよ】と声がしてきました。

男の子は驚いてまわりを見ましたが誰もいません。

男の子はワクワクしながらもう一度聞いて見ることにしました。

【雲?それなーに?】

【風と一緒に世界中を旅してるんだよ。】

絵本「おとこのことくも」2/6

おとこのことくも2

【ねぇ、君は誰なのー?】

男の子は目を丸く輝かせながら聞いてみました。すると…

【ここだよ】

声がするほうに目を向けてみると、一羽の鳥が男の子に話しかけていました。

男の子はびっくりしましたが、興味津々で話を続けました。

【雲は世界中を旅してるの?君も旅をしてるの?いいな僕も行ってみたいな】

【ああ私も旅をしているよ。あの雲のようにね。何で旅に行きたいの?】

と、鳥が聞いてきました。

【僕は病気でもうじき死んじゃうんだって。

この間先生とパパやママが話してるのを聞いたんだ】

男の子は少しうつ向きながら言いました。

絵本「おとこのことくも」3/6

おとこのことくも3


【それなら今夜一緒に雲にのって旅に行こう。夜になったら迎えに来るよ】

と、言うと鳥はどこかに飛んで行ってしまいました。

男の子は嬉しさのあまり、夜がくるのが待ち遠しくてたまりません。

夜になると鳥は男の子の部屋の窓をたたきました。

男の子が窓を開けるとキラキラ光る光の粒に全身包まれて

夜の空へ鳥とともに飛んで行きました。

絵本「おとこのことくも」4/6

おとこのことくも4


空には男の子が昼間見ていた恐竜達が男の子が来るのを待っていました。

【わぁー恐竜さんだー】

男の子は興奮しながら恐竜の背中にのりました。

鳥の合図で恐竜達は男の子をのせながら、月明かりの中風とともに、

世界中の夜空へ走り出しました。

【鳥さん家が小さく見えるよ!!スゴいね僕風になったよ!!】

男の子は夜の旅を楽しみました。

絵本「おとこのことくも」5/6

おとこのことくも5


【鳥さん、あれはなーに?色々光ってるよ】

【あれは星屑が集まってできた家だよ】

【僕、その家に行ってみたいな】

男の子がそう言うと恐竜達は星屑の家の前で男の子をおろしました。

男の子は家の中に入ると、そこにはあたたかい暖炉やベッドがありました。

【僕今日はここで寝るよ。明日になったら起こしてね】

男の子は鳥にそう言うと男の子は遊び疲れたのか、

ベッドに入いるなり寝てしまいました。

絵本「おとこのことくも」6/6

おとこのことくも6


翌朝、母親が男の子の部屋に来てみると

男の子は満足したような笑顔で、永い眠りについていました。

母親がふと部屋の窓の方を見てみると、

部屋の窓が開いていて一羽の鳥が止まっていました。

不思議に思った母親が窓際に来てみると、

鳥は側にいたもう一羽の鳥とともに大空高く飛んで行きました。

おしまい