絵本「夜空と木の妖精」0/7 2012-06-10 はじめから読む おっとりした、お話しです。初め、不思議な力を持つ妖精は、巨人の設定だったのですが、絵を描いて巨人っぽくなかったので急慮妖精に変更しました。絵は、人数を描く事で楽しそうなイメージをつけたかったのですが、意味ない人物を描いてしまったりしてしまいました。親指と小指が逆の人物も描いてしまいました。
絵本「夜空と木の妖精」1/7 2012-06-10 はじめから読む むかしむかし、星もなく夜は真っ暗な村がありました。夕方太陽が沈んでしまうと外を歩くことができません。 村の者は毎日神様にお願いをしていました。 ある日の事。村に神様があらわれました。 神様は 【明日、村の中心の一番大きな木のところに私の使いをつかわそう。その者が満足するご馳走を食べさせてやってくれ】と告げました。
絵本「夜空と木の妖精」2/7 2012-06-10 はじめから読む 次の日、村の住民が一番大きな木の所にきてみると、大きな男が木の下に座っておりました。男は立ち上がると「お腹が空いてる何か食べさせとくれ」と言いました。 そこで村長はまずは私がご馳走をふるまおうと言いました。
絵本「夜空と木の妖精」3/7 2012-06-10 はじめから読む さっそく村長は年代物のワインと、とっておきの塩漬けの魚やソーセージ、ハムなどをふるまいましたが、その男はすべて食べ終わると何も言わず寝てしまいました。
絵本「夜空と木の妖精」4/7 2012-06-10 はじめから読む 次の日、村で一番の世話好きのおばさんが、パンを焼きました。白いパンやライ麦パン。ぶどうパンにバターロール。そして野菜たっぷりのあたたかいスープ。しぼりたての牛乳から作ったチーズやヨーグルトを作って、もてなしましたが、今日もその男はすべて食べ終わると何も言わず寝てしまいました。
絵本「夜空と木の妖精」5/7 2012-06-10 はじめから読む 翌日、村で一番長生きしているおばあさんが、おもてなす事になりました。 「さあ、何をつくろうかねぇ」 台所を見渡してみると、たまごと牛乳、砂糖と小麦粉、ふくらし粉がありました。「そうだパンケーキをつくろう」とありったけの材料でパンケーキを作りはじめました。 「ふくらし粉がおおすぎたかねぇ」 一生懸命作ったパンケーキはフライパンの上で【ぷう~】っと何倍にもふくらみました。
絵本「夜空と木の妖精」6/7 2012-06-10 はじめから読む 「まぁまぁ、なんて大きくふくらんだこと」おばあさんが、大きなまるいパンケーキを皿にうつした時、パンケーキが明るくかがやきはじめましたが、おばあさんは気が付きません。「あら、もうそろそろ日がくれてしまう」おばあさんは急いで男のいる木の下へ向かいました。
絵本「夜空と木の妖精」7/7 2012-06-10 はじめから読む おばあさんが大きな木の近くまできた時のことです。パンケーキはふわ~りふわ~りと、うきあがってきたのです。「あれあれ、どこへ行くんだね」パンケーキはニッコリと笑った男のそばまでいくと、どんどんとのぼりはじめました。そして、空にうかんで暗い夜をてらしはじめました。気が付くと男はいなくなり、おばあさんのパンケーキは夜空のあかりになったのです。夜空を見上げると今でもまるく黄色くかがやいています。おしまい