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絵本「カラスのからし君」0/7

カラスのカラシ君_0


道路でカラスに襲われていた子猫「猫のわさびちゃん

が、2年程前にTwitterとかで話題になってました。


今回はカラスのお話です。

わさびちゃんはカラスに襲われてしまいましたが

からしくんは襲ったなんかしません。

人間と仲良くなりたいけど、ゴミをあさり散らかしてしまう

カラシ君と追い出そうとする人間。

不条理で寂しいお話です。



絵は

ペンキの色など、お話で決められている色と

建物の色がかぶってしまったのが反省点です。

もっと前のページの段階で建物の色を意識すべきでした。

絵本「カラスのからし君」1/7

カラスのカラシ君_1



「ぐ、 あぁ。お腹がすいたなぁ」

そういうと、からしくんはいつものゴミ置場へとやってきて、

ごはんを食べはじめました。

しばらくすると

『しっ!しっ!このカラスめ!あっちにいけ!』

ホウキを持った人間がやってきて、からしくんを追い払うのでした。

「あぁ まだ食べ終わってないよ」

からしくんは近くの電線にとまりゴミ置場を見つめていました。

絵本「カラスのからし君」2/7

カラスのカラシ君_2



「なんで人間は僕を追い払うんだろう?」

からしくんは、そんな事を考えながら空を飛んでいました。

「そうだ!全身真っ黒だからいけないんだ!」

からしくんはペンキ塗りをしている家を見つけ、

置いてあるペンキ缶へ顔を入れてみました。

『こらぁ!このカラスいたずらするんじゃない!』

「わぁ」

作業していた人間に見つかってしまい、

からしくんは慌ててその場を飛び立ちました。


「あぁ~くちばししか染まらなかったや」

絵本「カラスのからし君」3/7

カラスのカラシ君_3


今日もいつものゴミ置場へやってきて、ごはんを食べていると

『あれぇまぁ 九官鳥がゴミをあさってるよ!
 なんだいよく見たらカラスじゃないか!しっ!しっ!』

またまた人間に追い払われてしまうのでした。

「くちばしだけ染めてもダメだな!」

今度は人間に見つからないよう思い切ってペンキ缶へダイブ! 全身染めることに成功しました。

「これなら追い払われないぞ!」

『おやぉインコにしては大きいねぇ なんだよカラスじゃないか!しっ!しっ!』

「なんでだよ~」

またもや人間に追い払われてしまうのでした。

絵本「カラスのからし君」4/7

カラスのカラシ君_4


「う~ん。全身染めてもダメかぁ~」

からしくんは しょんぼりしながら飛んでいると

空き地にキラキラしているものを見つけました。

「いいものがあったぞ!」

からしくんはキラキラしたビー玉を巣に持って帰るのでした。

巣にはキラキラしたもの、ハンガーなどの雑貨があり、

ふと からしくんはヒラメキました!

「そうだ!これ使えそうだぞ!

え~と…こうでしょ これはここにつけて 最後にこれをここにつけて…

わぁ~」

からしくんはバランスを崩して巣から落ちてしまったのです。

絵本「カラスのからし君」5/7

カラスのカラシ君_5


「イタイよ~ あ~あぁ せっかくつけたのに‥」

からしくんは泣き出してしまいました。

【ねぇどうしたの?なんで泣いてるの?】

からしくんが声のする方を見ると一匹の子猫がいました。

「君はいいなぁ 人間にかわいがられてさぁ。」

【カラスさん猫になりたいの?自分が嫌いなの?】

「僕は全身真っ黒だし、ごはん食べてる最中だって
 人間に追い払われてお腹いっぱい食べれないんだ‥」

【そうなの? 僕ね、まだ小さいから失敗することばかりだけど、
 お母さんだけは ほめてくれるんだよ。だから次も頑張れるんだ!
 だからねカラスさんも、ほめてもらえるような事してみたら?】

「人にほめられるようなことかぁ」

絵本「カラスのからし君」6/7

カラスのカラシ君_6


ある日、からしくんがいつものようにゴミ置き場にやって来ると

この間の子猫が倒れていました。

「君、どうしたんだい?怪我してるじゃないか!」

からしくんは、羽をバタバタ動かして人間の気を引こうとしますが

誰も相手にしてくれません。

「そうだ!」

からしくんは自分の巣からキラキラ光るものを

持ってきて子猫のそばに置いていきました。

「誰かぁ 早く気がついてよ!」

からしくんが巣を何度か行き来していると、一人の男の子がそばを通りました。

『あれ なんか光ってるぞ! こんなところに子猫がいる! ケガしてるぞ!』

男の子は子猫を抱きかかえると、その場から立ちさって行きました。

絵本「カラスのからし君」7/7

カラスのカラシ君_7

「よかったぁ 気がついてくれた!」

からしくんは子猫が助かり大喜びです。

「これで僕は人間に煙たがられたりしないぞ!」



あれから数日がたち、いつものようにゴミ置き場にやってきて
ごはんを食べていると数人の人間がやってきました。

『おいっ!カラス!この間ゴミ置き場にガラスなんぞ置いただろ!』

『あのガラスのせいでボヤ騒ぎだったんだぞ!』

『しっ!しっ!二度と来るんじゃないよ!』

「なんでぇ~僕が子猫助けてあげたのに…」

すっかり しょげてしまったからしくんは、他のまちへと飛んで行ってしまいました。


「カァ~カァ~」

おしまい。