FC2

絵本「割れ卵」0/6

割れ卵_0



絵本を描き始めてから、ここまでずっとやってきたからか、

マンネリしてきた頃でした。

ただ単に描いていたので、思い入れが全くありません。

後から読み返しても酷いと感じました><

絵本「割れ卵」1/6

割れ卵_1


世界の果てにモグモグ村がありました。

モグモグ村には、大きな卵がまつられており、

毎年開かれるお祭りの際新しい卵に交換する風習がありました。

そして新たな卵を今年の守り神として飾られ、役目を終えた古い卵は割り、

料理して村人全員で食べあうのです。

みんな去年あった出来事を話し合い盛り上がるのですが、

ボウヤは悲しい気分でした。

これから割られる古い卵はボウヤの妹なのです。

絵本「割れ卵」2/6

割れ卵_2


祭りの中、新しい卵がやってきました!真っ白な卵は出来立てホヤホヤ。

今年はミミズ屋さんの奥さんが村の為に頑張って特別な卵を産み落としたのです。

白い卵が村の中心に置かれ儀式が始まると、

古い卵を村の皆が食べてしまいました。

絵本「割れ卵」3/6

割れ卵_3


ボウヤは悲しくなって泣いてしまいました。

「おかぁさん~」

「ボウヤには辛い光景だったわね」

「僕。。。チィちゃんが産まれるの楽しみにしてたんだよ。。。

穴掘りだって、教えたかったし。。。

大好きな雪の中で一緒に遊びたかったし。」

「おかあさんだって悲しいけど、みんな幸せな1年をおくれて感謝してくれたわ。

そんな妹は幸せな守り神だったのかもしれないわね。」

ボウヤはますます悲しくなって泣いてしまいました。

村人達もボウヤを見て複雑な気持ちでした。

絵本「割れ卵」4/6

割れ卵_4


祭りが終わると、ボウヤは卵の欠片を集めました。

そして、土を掘り卵を埋めてお墓を作ってあげました。

すると。

「おにぃちゃん」

女の子が現れたのです。

「チィちゃんなの?」

しばらく見つめ合うと。

「うん。おにぃちゃん。遊んで」

神の卵として特別に産まれたチィちゃんはボウヤよりも背が大きいものの、

ボウヤは妹が表れて嬉しくてたまりません。

そして、お兄ちゃんとしての振る舞いを始めたのです。

「チィちゃん。おいで。お兄ちゃんが遊んであげる」

絵本「割れ卵」5/6

割れ卵_5


ボウヤは地面の掘り方や、ミミズの取り方など、

チィちゃんに色々教えてあげました。

チィちゃんも、おにいちゃんの真似をして、2人で仲良く遊びました。

そして2人が遊び疲れた頃。

「チィ。もう帰る」

「えっ?」

「チィ。この世界に残る事はできないの…」

ボウヤは悲しい気持ちになりましたが、

「いや。本当のチィちゃんじゃない事ぐらい知ってたよ。」

ボウヤは初めから判っていたのです。

絵本「割れ卵」6/6

割れ卵_6


「……ごめんね」

「私、村の人達とボウヤのお母さんに頼まれて。」

女の子が言いました。

ボウヤは目から涙が溜まり泣きました。

しばらく泣いた後言いました。

「ありがとう。お姉ちゃん。ありがとう。村のみんな。」

ボウヤは、チィちゃんが生き返らない事ぐらい知っていました。

そしてメソメソしていても仕方ない。

気持ちを切り替え次の日からいつも通り元気になる事を決め眠るのでした。

「おやすみなさい」

次の日はボウヤの大好きな雪がつもってましたとさ。

おしまい。