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絵本「ガオのサーカス」0/7

ガオのサーカス0


ブラックサンタとアイリスの華の勢いにのって正月に描いた話しです。

今回は木の画像を参考にして挑戦してみました。

面白味のある絵はあまりありませんが

大胆に動きを表現した時、何か得た感じがしました。

絵本「ガオのサーカス」1/7

ガオのサーカス1

少年はパパとママの3人で散歩をしていると、

猫の赤ちゃんが捨てられているのを見つけました。

少年は一目で気に入り飼いたいと言ったのですがパパとママはダメの一言。

家に帰っても猫の事が気になったので、

猫の赤ちゃんを近所の森で飼う事にしたのです。

「君の名前はガオだよ。ぼくが大切に育てるからね。」

絵本「ガオのサーカス」2/7

ガオのサーカス2


少年は毎日学校が終わると近所の森へ向かい、愛情を込めてガオを育てました。

ガオもそんな少年が大好きで、少年の言うことをよく聞き

沢山の芸を覚えていきました。

たちまちガオはスクスク育ち背丈が大人の人間より大きくなったのです。

どうも猫ではなく虎だったみたい。大人になってもガオと少年は仲良しです。

しかし、大きくなったガオを目撃する人が現れ初め、

森に凶暴な虎がいると町中の噂になってしまったのでした。

絵本「ガオのサーカス」3/7

ガオのサーカス3


そんなある日のこと。

少年はいつものように学校が終わると駆け足で森に行きました。

しかし森の中どこを探してもガオは見当たりません。

少年は不安になって町中探しました。

「虎のガオをしりませんか?」

「知ってるよ。近所の金持ちさんが、大きな虎をトラックに積んでたよ」

少年はすぐさま金持ちさんのもとへ向かいました。

「あぁ。町の人達に頼まれてね。

たまたま知り合いにサーカス関係者がいたから譲ったんだよ。」

「おじさん達酷いよ…」

少年は泣きながらも、ガオの幸せを願っていたのでした。

絵本「ガオのサーカス」4/7

ガオのサーカス4


あれから何年かたち、町にサーカス団がやってきたのです。

そこには檻に入れられている虎がいました。

少年は檻を覗きこむとガオらしき姿があったのです。

「ガオ!!ガオだよね」

ガオも少年を覚えていました。少年とガオは久々の再開を喜びました。

それを見ていたサーカスの関係者が、「この虎と仲良くできるなんて凄いね。

この虎は子供のうちから育ててないから人になつかないし、

芸を教えてもやらないしね…

このままだと毛皮にされちまうんだろうなぁ。」

と言いました。

絵本「ガオのサーカス」5/7

ガオのサーカス5


夜になるとサーカスが始まりました。

町の住民はサーカス団の名演技に釘付けです。

そして…

「次は虎の演技です。

この虎の中には今日演技を失敗すると処分されてしまうダメな虎が1頭いまーす。

このままスター動物達の引き立て役で終わるか、

はたまた良い演技を見せてくれるか。

皆さん注目しながらごらんくださーい!!」

少年は不安になりながらもガオを見守ります。

しかし他の虎が器用に演技をこなす中、ガオは失敗ばかりです。

「なんだよあんな芸。僕のガオなら簡単にできるのに!!」

絵本「ガオのサーカス」6/7

ガオのサーカス6


「あー残念です!!失敗してしまいましたー!!

今日おこしのお客様の中から1名様に、なんと!

この虎の毛皮をプレゼントいたしまーす」

アナウンスの声とともに場内はざわめきはじめました。

少年は怒りのあまり「まてーっ!!」

と叫び、客席からサーカスの舞台に乗り出したのです。

「ガオ。いくよ!!」

少年はガオに合図をすると、ガオは、綱渡り、火潜り、空中ブランコと

今まで見たことのない演技を次々はじめたのでした。

場内は突然の出来事に静まりかえったものの、

気付けば2人の世界にのみ込まれ、

サーカス一番の名演技に次第に歓声が上がっていったのでした。

「こんな楽しいサーカスをありがとう!」

絵本「ガオのサーカス」7/7

ガオのサーカス7

サーカスが終わるとサーカス団の団長が少年のもとにやってきて、

「この虎と一緒にサーカスをやってみないか?」

と誘ってきました。

少年はガオの顔をみながら

「ガオ。サーカスやりたいかい?」

とたずねましたが、ガオは檻の外で少年といる方が嬉しいようです。

少年は団長に断りました。

その日の深夜、少年はサーカス団の目を盗み、

ガオを連れて町を飛び出したのでした。

おしまい